これまで2回に分けて、私たち一般社団法人BeのWhy(なぜこの会社を始めたのか)とWhat(何をしようとしてるのか)について簡単に触れました。それぞれの詳細は今後の記事や報告の中で説明を重ねていきますが、その前に、事業を進めるうえでもう一つ大切なのがHow(どうやって目的を達成するのか)です。

特にまちづくりやNPO業界のような「社会にとって良いことをする」公益事業においては、ここが抜け落ちがちだと思っています。

素晴らしいプロジェクトの裏には、強力な代表のカリスマ性や設立メンバーの想い、またあるいは、画期的な目玉事業に支えられている様子をよく目にします。一方で時々、その成功のあとに役割を果たしたことを結論づけて解散を決めたり終了を発表したりするケースがあるのを見て、その潔さにリスペクトを感じることがあります。想いが強ければ強いほど、継続するのも難しいしやめると決めるのも難しい場合があるのだと思います。

Beを立ち上げるとき、自分たちが解散する時を想定して話し合ったことがありました。

それはつまり、自分たちの役割と成功を定義すること。そのうえでまず、何をどこまでやりたいかを決めること。感情移入してしまったり、日々の忙しさにからめとられたりして、あれにもこれにも手を出し頭を突っ込みたくなるのをぐっと抑え、自分たちがすべきことを実直に担うことの大切さを議論しました。

そうしてまとめたロジックモデルを紹介しておきます。活動の中で検証を重ねていく指針となるための仮説です。

課題 活動 中期アウトカム 長期アウトカム

目標

人口減少の結果として、少子高齢化や過疎化が進み、地域の担い手が不足している 移住者受け入れに必要な情報とサービスの提供 丹波への注目度、期待度、信頼度の向上 当事者意識を持ち生活する市民が増え、地域の持続可能性が向上する 人口の増減に関わらず、多様な活躍人口によって住み継がれる丹波地域の実現
地域への共感、親近感、使命感の醸成
定住促進と活躍人口増加のための取り組み 地域の担い手の増加、個人負担の軽減 地域の活性化が進み、地域の自立と行政に頼りすぎない自治やまちづくりが進む
個人の生産性の向上、地域経済の活性化

 

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