会社の理念と概要をまとめた定款には、その目的を「人口減少によって引き起こされる様々な問題の緩和と解消により、住み継がれる地域の実現に寄与する」と書いてあります。
私たちが危機感を抱いているのは、近い将来このまちに人が暮らせなくなって消滅してしまうこと。そして図らずともその原因となっている今のまちの営みそのものです。
過去の人口推移をもとにまとめられた丹波市人口ビジョンは、約50年後、丹波市の人口が半減するとしています。遠い未来のことと感じる人もあれば、自分には関係ない時代のことと感じる人もありますが、現在30代半ばの私たちにとっては、孫が成人する頃であり、自分自身も後期高齢者としてまだ生きている可能性がある時代の話です。
初めてこの資料を見た時、計算して自分ごとに置き換えてみた時、とてもショックでした。どこか遠くのもっと山奥の田舎の村の話だと思っていたのだと思います。自分のふるさとがなくなる日をこの目で見るかもしれないなんて!薄々感じていた不安が明らかになり、同時に、今動かなければ間に合わないかもしれない…という一種の焦りも感じました。そしてそれをきっかけに、今の丹波に暮らす私たちが何をすれば、私たちの子どもや孫にここで暮らし続けるという選択肢を残せるのか、具体的に考えるようになったのです。
私たち一般社団法人Beはまちづくり会社です。
個人的な想いも大切にしつつ、行政発表の数字や地域の声をベースに、社会にソリューションを提供していくのが役割です。まずはメンバーがこれまで関わってきた移住促進業務から着手し、人口縮小の時代に活躍したい意志のある市民に地域に根付いてもらうお手伝いをします。加えて新たにエリアマネジメント事業で地域が自らの行動で住み継がれるまちになるお手伝いをします。
でもまだ駆け出し。危機感や正義感だけで動くのではないプロ意識を大切に、日々精進していきたいと思います。
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